「経営者の条件」を読む、成果をあげるコツ
経営者の条件
ピータードラッカーの「経営者の条件」を読みました。難解な「国富論」などより数段読みやすかったですが、やはり読書スピードは遅くなります。
古典ってそういうものなんでしょうが、果たして慣れるのだろうか。ちなみに慣れると古典でも速読出来るのだそうです。
時間、人、マインド
エグゼクティブという言葉が何回も出てきます。色々な意味がありますが、一般的には管理職や役員という事でしょう。
この本では肉体労働ではさほど求められないが、現代の知的労働者達は誰しもエグゼクティブになる必要があると述べられています。
成果をあげることは天才だけの特権ではなく無能な凡才でも可能で、結局それは訓練を続ける事によって成し遂げられるとのこと。(良かった。僕でも可能!)
その為にも時間の管理がとても重要で、お金は貯める事が出来ても時間を貯蓄する事は誰にも出来ないという、当たり前のようで改めて言われるとハッとさせられる事ですね。
ちなみにお金持ちの人は時間を大切にしている傾向があります。僕も気を付けてみようと思います。記録を付けるのが良いとの事。
人の扱いに関しても多くのページが割かれていますが、そもそも人間は完璧ではないのだから、弱みを補おうとするよりも、その人の強みを生かしたポジションに当てがう方が効率的だという、これもまた改めて言われるとなるほど!という事の一つですね。
あとはどうしたら成果を挙げるかを常に考えるという、マインドに関する重要性の記述がありますが、まとめるとこんな感じ?
成果をあげるために重要なのは
- 時間の使い方を考える
- 人の使い方を考える
- マインドの使い方を考える
この3点だそうです。
投資気分'sWILL
- 古典本は勉強になるので、これからも読みまくる
- 時間、人、マインドの使い方を変える
読書投資とアセットアロケーション
書籍投資
今月の書籍分が足りないと思ったので、欲しかった本を四冊、¥6,565分購入しました。
- 超瞑想法/苫米地英人
- 教師のための叱らない技術/庄子寛之/原潤一郎
読書数と書籍購入分が確実にリターンとなるよう、しっかり読んで実践せねば!
ちなみに今のところ微増とはいえ、不思議と前年同月比よりも収入は増えています。
このあたりの理由が何なのか良く分かりませんが、今度自分でデータを取って相関関係を調べてみるのも面白かも。
僕のアセットアロケーション
僕は本当にテキトーに分散投資していましたが、アセットアロケーションを策定する事はとても重要だそうです。
ちなみに今の僕のテキトーアセットアロケーションはこうでした↓
債権が何も無い、、、。これはまずい。
米国株中心と言いながら日本株と大差ない。テキトー過ぎるだろこれ。
資産 | 割合 |
---|---|
|
アセットアロケーションとリバランス
早い時期に自分なりのアセットアロケーションを構築しようと思います。
リバランスも考えてみようかな。
愚直にバイアンドホールドだけやっていたので、特に損失も無く順調に配当収入を頂いていたのですが、やはり効率が悪いのかもしれませんし。
投資気分'sWILL
- 本を買った分リターンを出す
- アセットアロケーションの策定
暴落相場はいつか必ず起こる
プロスペクト理論
1.誰かから2万円お小遣いをもらったとします。道端で1万円落っことしました。その気持ちは?
ちょー凹む。
2.誰かから2万円お小遣いをもらったとします。道端で2万円落っことしました。その気持ちは?
ちょー凹む、というか立ち直れない気がする。
1と2、どちらとも元本は減っていません。それにも関わらずショックが大きいのですが、損失を課題評価してしまう「プロスペクト理論」の一つです。
人間の本能的に収益より損失を過大評価してしまう
人間の生存本能なのでこればっかりは避けられません。
暴落相場において、全く問題が無い優良銘柄までズルズルと下がってしまうという状態は、プロスペクト理論の過大評価された損失への恐怖が原因だそうです。なるほどね。
なので人間によって作られた相場は結局いつの時代も同じ。暴落はまたいつか、必ず起こる。
裏を返せば優良銘柄まで下がる暴落相場は絶好のチャンスですし、そのためにもキャッシュポジションはしっかり保っておく必要があります。
僕はギリシャショックやチャイナショック位しか体験した事が無いので想像するしかありませんが、きっとリーマンショックは物凄かったんだろうと思います。
資産価値が半分とか、凹むどころの騒ぎじゃない。
果たして自分はそんな時に勇んで買いに行けるんだろうか。逆にリーマンで買えた人はきっと一生物の資産を築いているはずです。
米国株も結構高くなってきたし、来たるべき時のために頭の中でしっかりシュミレーションしておかなければと思っています。
投資気分'sWILL
- キャッシュポジションを確認
- 暴落相場の行動を確認しておく
ウォール街のランダム・ウォーカーを再読
この世に「絶対は無い」という事が証明されている
全知全能の神は存在するか!?
という答えは、量子力学の「不確定性原理」や、数学の「不確実性」によりNOという事が証明されているそうです。
全知全能の神が、全知全能の神ですら壊せない壁を作れるかと聞かれ→
- Yesの場合は、何でも出来る神が壁を壊せないのはオカシイ。
- Noの場合は、何でも出来る神が壁を作れないのはオカシイ。
となってしまい、どう頑張っても理論破綻が起こります。つまり全知全能の神は存在せず、全ての物はランダム性に支配されているという事。
なので株式市場も同じくランダム性に支配されているのだから、ファンダメンタルでもテクニカルでも、どう頑張っても予測不可能な事が起きてしまうというわけです。
ウォール街のランダム・ウォーカー
投資をする前に読んでおいた方が良い本というのがいくつかあります。
それも「絶対儲かる〇〇」みたいのではなく、難解な古典本が良いです。
この本では、いわゆる企業の成績簿であるファンダメンタル分析や、心理分析の一環であるテクニカル分析、そのどちらも当たらないし、プロですら負けている市場予測をするよりも、「市場全体買っとけ!」というスタンスです。
零細個人投資家には必読の書であるのは間違いないです。これを読む前に投資を始めるのと、読んだ後投資を始めるのでは、全くリターンが異なってくると思います。てか、一番最初に買っておけばよかった、、、。
結局のところバイアンドホールドと、銘柄を分散しておけばリスクは下げられ、負ける事はないし長期的には勝つという事が再確認出来ました。
ちなみに「金」に関してはリスクヘッジにはマシだが、それ以上はあまり良い印象を持っていないようです。
僕はその逆で、金は株式よりもずーっと昔からある商品だし、未だに残っているのは何かしら意味があるからだと思うんですよね。
バッハやモーツァルトが無くならないのと同じ感覚かな?
まぁ価値観や視点は人それぞれでしょう。
投資気分'sWILL
零細個人投資家によるドルコスト平均法
零細個人投資家オススメのドルコスト平均法を実現するには?
前の記事で、零細個人投資家においての最強の投資方法はドルコスト平均法だ!と言いました。
ただ毎日買うことで最大限リスクは減らせるが、逆に手数料負けしてしまうという話もしたと思います。
なので単純な話、手数料がかからない証券会社があれば良いのですが、、、あるんですよねそういう所。
マネックス証券で米国株ドルコスト平均法
国内証券会社で米国株を扱う会社はSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社ですが、3社ともNISA口座でのETF取引手数料は無料。
中でも唯一マネックス証券は、ETFに限らず米国株での取引手数料は実質無料になります。
マネックス証券の、NISA口座でない場合は5.40$〜21.60$かかってしまうのがNISAでは実質無料ですから、これを使わない手はありません。
前回の記事で買いた、「毎日一株づつ買う」という離れ業が普通に出来てしまうのは結構スゴいことではないでしょうか?
実際僕は、今月4回に分けてVZを買ったんですよね。(もう一度くらい買うかも。)
日付 | 株価 | 株数 | 平均取得単価 | 損益 |
---|---|---|---|---|
6/2 | 46.44 | 2 | 46.62 | −0.18 |
6/9 | 46.72 | 4 | 46.46 | +0.26 |
6/14 | 46.69 | 6 | 47.66 | −0.97 |
6/21 | 45.41 | 8 | 46.56 | −1.15 |
ちなみにこれで四半期(2月、5月、8月、11月)ごとに約4.15$(現レートで¥461)、年間に約16.6$(現レートで¥1,847)配当権利を得たことになります。
いかがでしょう?ちまちま買っても手数料は実質無料。リスクを抑えながら配当権利が得られるのは結構オススメだと思います。
「零細個人投資家は大口個人投資家に比べてロスに対する許容度が低い」
→「極力リスクを避けたい」
→「連続増配銘柄がゴロゴロある米国株」
→「さらに手数料無料でドルコスト平均法!」
という具合で僕はやっております。
投資気分'sWILL
零細個人投資家の定義、ドルコスト平均法
零細個人投資家の定義①
一言で個人投資家といっても資産規模は人それぞれです。
そこには相対的なランク設定など出来なさそうですが、例えばアーリーリタイヤを達成した方とそうでない方の間には、厳然たる一つの線引きが出来ると思います。
年間の生活費が最低限度で300万円と仮定すると、金融資産1億円を保有して3%の利回りを出せる状態ならアーリーリタイヤ完成です。羨ましい!
しかしながら、そのようなリッチマンと比較した現在の僕はどうか?
ざーっと計算して年間不労所得が約6万円という、わずかなお小遣いを貰っておりますが、このくらいの場合は明らかな「零細個人投資家」と定義して良いんじゃないかと、さっき勝手に思い付きました。
今日は僕が勝手に思い付いた「零細個人投資家」の投資方針について考えていこうと思います。
零細個人投資家の定義②
零細個人投資家における一年間の投資金額は果たしてどの位か?
場合によっては急に数百万円の投資原資が出来る事もありますが、零細個人投資家の場合は「年間100万円以下」と、ここでも勝手に定義しちゃいます。
そうなると僕は明らかな零細個人投資家です。
勝手に定義付けをして自分を当てはめているだけですが、まぁこれで良しとさせて下さい、、、。
零細個人投資家のリスク許容度
続いて先ほど定義した、アーリーリタイヤが未完で年間100万円以下の零細個人投資家にとって、損失の許容範囲はいくら位でしょう?
これは完全に人によりますが、一般的にはやはり「ちょぴり」でも痛い。
1億円の原資を持つ資産家にとって1万円は「蚊に刺される」程度でしょうが、我々零細個人投資家にとっては「ハチに刺される」程度にランクアップするかもしれません。
そう考えると、高リスクなキャピタルゲインを取りに行く手法は、ある程度の資産規模になってからか、死ぬ気でデイトレード、スイングトレードの勉強をした上で、何が起きても冷静沈着でいられる精神を持ってからにした方が良さそうです。
すると結局残された道というのは、本業で投資原資を稼ぎ、出来るだけリスクを分散できるドルコスト平均法で買い続けるしかないと、現段階での僕は思います。
最強のドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、決められた時期に一定額を買い付けるという、リスクを最大限に抑える方法です。
実例を考えると分かりやすいのですが、例えば今日1株1,000円の株を100株買いました。合計10万円です。それが翌日半値の1株500円に急落、怖くなって売ってしまいました。損失5万円。「ああ、株なんかやらなければ良かった。」の様な事態が起こり得ます↓
日付 | 株価 | 株数 | 取得単価 | 損益 |
---|---|---|---|---|
6/1 | 1,000 | 100 | 1,000 | 0 |
6/2 | 500 | 100 | 1,000 | −50,000 |
それを避けるために、下記のよう毎日1株づつ買っていくとこうなります↓
日付 | 株価 | 株数 | 取得単価 | 損益 |
---|---|---|---|---|
6/1 | 1,000 | 1 | 1,000 | 0 |
6/2 | 500 | 2 | 750 | −250 |
6/3 | 1,200 | 3 | 900 | +300 |
6/4 | 900 | 4 | 1,025 | -125 |
6/5 | 1,500 | 5 | 1,020 | +480 |
ご覧の通り買い付け日数が多くなるほど平均値に近付いて行き、リスクを最大限避けることが出来ます。
これが本当に出来れば投資というものは何も怖くないですし実際にやろうと思えば実行できるのですが、そこには「手数料」という概念が抜けています。
上のような買い方をすると確実に手数料負けしてしまいす。
ではどうするか?
少し長くなってしまいましたので、続きは次の記事に持ち越します。