投資気分

3級FP技能士。主に投資、読書、たまに音楽やその他色々な事を書いていこうと思います。株式投資は自己責任で!

コムストックローンの注意点

担保時価に注意!!

昨日はコムストックローンの利点ばかりを書きましたが、今日は利用する上での注意点について挙げてみようと思います。

まずローンですから、「担保」が必ず必要になります。

生命保険、不動産、定期預金、物品、はたまた自分の命、無担保であっても法外な利息など、貸し手側は、貸し倒れを防ぐ為に様々なリスクヘッジをするわけです。

コムストックローンの担保は有価証券。

そして重要なのは、その「時価」である事です。

有価証券の時価に対して、60%が融資限度額。もしもその時価が毀損した場合は、信用取引でいう追証が発生する事になります。

具体的な数字は以下の通り。

(担保不足に関して)

担保時価額に対するご融資残高の割合が70%以上となった状態

とありますから、時価100万の時に融資限度額60%の¥600,000を借り入れた場合

600,000÷70%≒857,143

担保が¥1,000,000から約¥857,143以下になった場合、担保を充当する為の有価証券の買増しをするか、融資割合を下げる為のキャッシュ返済する必要があります。

(例)

例1)担保時価 ¥1,000,000
融資限度額60% ¥600,000
担保時価に対する融資割合70% ¥857,143
例2)担保時価¥500,000
融資限度額60% ¥300,000
担保時価に対する融資割合70% ¥428,571
例3)担保時価¥300,000
融資限度額60% ¥180,000
担保時価に対する融資割合70% ¥257,143

「融資額÷70%」を必ず把握しておかなければなりません。

担保割合に注意!!


担保割合について、一つの銘柄が70%を超えると、融資限度割合が60%ではなく50%に下がります。

例1の場合がそれに当たります。(例2は問題ありません。)

例1) 以下の場合融資限度割合50%
A銘柄 70万円
B銘柄 15万円
C銘柄 15万円
合計 100万円

例2) 以下の場合融資限度割合60%
A銘柄 40万円
B銘柄 30万円
C銘柄 30万円
合計 100万円

1つの銘柄ばかりに偏ったポートフォリオは高リスクですし、コムストックローンの利用上も不利になってしまいます。

分散投資を心がけましょう。

担保評価に注意!!


銘柄によっては担保として計上できない物があります

担保不適格銘柄はコムストックローンのホームページから確認できますが、電話問い合わせした方が早いかもしれません。

リスク管理をしっかり


数字ばかりでウンザリされてしまったかもしれませんが、やはりリスク管理は重要だと思います。

上記の事を把握していない中、急に暴落相場に見舞われたりすると、それこそ退場を余儀なくされます。

逆にその管理さえ確実にしておけば、お金は自然と増えてくれるので、コムストックローンは投資の中の有用な手法の一つではないでしょうか。

投資気分'sWILL

  • 担保の管理をしっかり
  • リスクを把握した上での投資を!

コムストックローンの概要とメリット

コムストックローンの概要


コムストックローンについて今日は書きたいと思いますが、要は証券担保ローンの一つです。

ファイナンスをする時には必ず何かしらの担保が必要です。例を挙げれば不動産生命保険、この記事のコムストックローンにおいては上場株式。無担保の物であってもそれはイコール自分自身が担保となっているはずです。

担保が安定的な物であれば、その金利は低く抑えられます。

銀行の「定期預金担保貸付」などは、定期預金の90%まで借りられ、金利は定期預金金利+0.5%、つまり100万円の定期預金があれば90万円の融資が可能、年利0.51%だとすると¥5,100が年間返済利子となります。

単純計算すると以下の通りです。

定期預金 100万円
融資限度額 90万円
金利 0.51%
年間返済利子¥5,100
利子の日割り 1日約¥14

キャッシュが担保ですから、当たり前のごとく低利でファイナンス可能です。

返せなくなったら定期預金をそのまま償還してしまえば良いので、銀行にとっては痛くも痒くもなく、その上金利取れますし、お互いwin-winファイナンスの一つでしょう。

一方コムストックローンはどうか?

保有価証券時価額の60%まで借り入れ可能で、金利は4.175%、つまり100万円分の有価証券があるとするなら、60万円の融資が可能。年利4.175%ですから、¥25,050が年間返済利子になります。

同じく単純計算すると以下の通り。

有価証券の時価 100万円
融資限度額 60万円
金利 4.175%
年間返済利子¥25,050
利子の日割り 1日約¥69

当然キャッシュとは異なりリスク資産が担保なので金利は高めですが、金利が14%位のカードローン等と比べると、かなりの低利でファイナンス可能という事になります。

コムストックローンは超便利1


コムストックローンの良いところは、担保となっている株式の配当や優待は問題なく受け取れるます

ですので保有株式の配当利回りが4.175%を超えているとするなら、自動的に返済利子を賄えますし、上澄み分は自分の手取りとして受け取れる事になります。

例えば上記の表において、担保の配当利回りが5%だとすると、年間¥50,000の配当金から利子¥25,050を引いた¥24,950が手取り分、そして60万円のキャッシュが手に入るという訳です。

60万円の使い道は自由。さらに利回りの高い商品に投資すれば、利が利を乗せてくれるという、虎の狸の皮算用が可能。

ちなみに僕は実際にそれをやっていて、コムストックローンで得たキャッシュを米国の連続増配銘柄に投資しました。

5%以上6%行かないくらいでしたが、長期的には確実にお金が増えていきますね。というより実際なっているのかな。

もちろん「米国株」ですから、為替動向には注意が必要です。思いっきり円高になったら泣きを見ます

コムストックローンは超便利2

もう一つ、コムストックローンの最高なところは、毎月15日の支払い利子を確実に払っていれば、元本の支払い時期は特に決まっていないという事です。

上の例で言うと毎月15日、支払い利子の月割約¥2080を払ってさえいれば、元本60万円の返済はいつでも良いという仕組み。

元本の支払いが繰り延べられるって、かなり便利だと思います。

コムストックローンの注意点(は明日)


便利な点を書いてきましたが、その反面注意点も存在します。

ちょっと記事が長くなってしまったので、注意点に関しては明日改めて書いてみようと思います。

投資気分'sWILL

  • コムストックローンは便利
  • 良い面の反対には注意点も!

勧められる商品の問題点

勧められる商品の落とし穴



僕は銀行や証券会社で勧められた商品を買った事はありません。

これは基本的な事だと思いますが、彼らが勧める商品というのは、大前提としてまず「自分達が儲からなければならない」というバイアスがあります。(もちろん例外もあるでしょうが、金融商品において良心的な物は少ない。)

資本主義において、本来ならば売り手買い手共に利益を享受すべきですが、かたや金融の世界においては煩悩むき出しですから、自分達が損をする商品を顧客に売るはずがないのです。

それを証拠に、勧められる商品をしっかり分析してみると、間違いなく手数料が高額だったり、元々顧客が損をするように出来ている物ばかり。

今は21世紀の情報社会です。個人投資家の方々がブログで自身の運用成績を公開していたりするので、そちらを参考にした方が結果が良いと思います。

個人投資家は、自分が得する商品しか買いませんよね。当たり前。つまり銀行や証券会社のススメに従うよりも、パクリ投資の方がよっぽど良い結果に繋がります

普通分配金と特別分配金


銀行や証券会社が勧めない商品の一つにETFがあります。

(以前僕なりにETFについてまとめた記事です。)

銀行、証券会社による最悪のオススメ商品の中に「毎月分配(特別分配)」の類の投資信託があります。

毎月の副収入が増えるとなると確かに嬉しいものですが、そこには購入者が損するカラクリが隠されていたりするので注意して下さい。

分配金には

  1. 普通分配
  2. 特別分配

の2種類があります。

普通分配金は、運用の結果の「利益」から支払われるものですが、特別分配金は利益ではなく「元本」から支払われるものを指します。

  1. 「¥10,000の商品を買って¥100円の利益が発生、それを口座に振り込みます」が普通分配金。時価総額¥10,000+キャッシュ¥100です。
  2. 「¥10,000の商品を買って¥500の損失が出ました。でも毎月分配だから¥100を口座に振り込みます」が特別分配金。時価総額¥9,400+¥100です。

2番に投資する意味がわからないと思いますが、普通にそんな商品が売られています。そしてプラスアルファ高額な手数料までかかってきたりするのもよくある話。どう考えても投資商品とは呼べないでしょう。

そんな物が普通に売られていますから(現に僕の両親が銀行で勧められたらしい。調べたら2の毎月分配型投資信託でした、、、。)注意して下さい!

勉強して少額からスタート


その様な商品を摑まされない為にも、多少の勉強が必要です。

とはいえ、机にかじりついてやる程の物ではなく、ググったりブログを閲覧するだけで最初は十分。

昔とは違い、今は無料でも素晴らしい情報が山ほどあります。その上で入門書から始め専門書に行き着けば良いと思います。

最初から専門書を買って嫌になるより、段階を踏んで行けば、自ずと良い結果が付いてくるのではないでしょうか?

もちろん入門書の中でも「絶対儲かる」的な物は避けた方が良いでしょう。絶対儲かるのであれば世の中に損する人は存在しないはずですが、「果たして現実は?」です。

後は怖がらず少額からスタートしてみる。楽天証券では楽天ポイント投資信託が買えます。それもナント¥100から!実際僕はポイントが貯まった時点で投資信託に変えています。

ポイントだったら痛くも痒くもありません。良い時代になったなぁ!

投資気分'sWILL

  • 勧められる物より、自ら望んだ物を
  • ポイントを貯めるのなら投資信託へ変えてみる

調整局面においての現物と信用

調整局面の日々



久しぶりの投稿になってしまいました。

最近の市場は大きな調整局面にあるようですが、皆さまの資産は無事守られていますか?

僕のポートフォリオはもれなく絶賛暴落ですが、投資を始めたタイミングが日本株はチャイナショック前、米国株はチャイナショック後という事で、共にマイ転はしておりませんが、日本株のパフォーマンスの方は米国株に比べて劣後しています。

米国株の方は安定のプラスパフォーマンスではありますが、人間のサガであるプロスペクト理論により、精神的には凹んでいるところ。

とはいえ、配当も細々ながら頂いておりますし、投資を始めてからお金はかなり増えているという結果は揺らぎようがありません。

凡人こそ、連続増配銘柄などを対象にした長期投資をするべきでしょう。

何よりこの方法においては、ポートフォリオ時価総額を気にする必要がありません!(と自分に言い聞かせます。)

信用取引では時価総額に注意


時価総額に関して気にする必要はないというのは、あくまで現物+連続増配銘柄で構成されたポートフォリオの場合。

以前「コムストックローン」について記事を書きましたが、あれから難なくファイナンスができまして、その資金で米国株を購入しています。

という事はつまり、日本株を担保とした信用取引をしている事になるので、僕の場合は時価総額を注視しなくてはならない状況になっております。

今さら当然の事ですが、信用取引の場合は時価総額に注意しましょう。当たり前ですね。

きっと上手な人なら、今頃売りでバンバン儲けているのでしょうが、僕は今のところ才能も情熱も、何よりテクニカルに関する勉強時間も持ち合わせていないので、手は出しておりません。

というより、そもそもコムストックローンを利用する場合には信用取引を停止しなければならないので、物理的に無理です。

(コムストックローンについては近いうちに記事をまとめてみます。)

2月配当金


今月の配当履歴と、見込み配当金です。

米国株

銘柄 株数 入金額($)
PFF121.98
PG74.35
SBUX20.54
T11049.50
VZ10053.10

合計 $109.47


日本株

銘柄 株数 入金額(¥)
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)12¥57

合計¥57

ドル円を108とすると、日米合計約¥11,810となります。

1万円超えてくると、やっぱり嬉しいですね。でもまだまだだな。

お金には限界効用が働かないというのは本当です。

2、5、8、11月は、TとVZの米国通信株による合計1万円超えの配当金が頂けるので助かります。どちらも高配当株ですし、連続増配銘柄です。

日本株の1655は最近ちょくちょく買っている銘柄です。ブラックロックの商品でS&P500のETF、なんと1単元から買えますし、SBI証券の場合10万円以下の手数料が無料ですから、チマチマと約¥2,000位づつ、気軽に積み立てられます。

そして僕の場合コムストックローンの担保になりますから、非常に相性が良いです。ただし、配当利回りには期待できません。

投資気分'sWILL

仮想通貨暴落、未来の現物は最強

仮想通貨暴落


仮想通貨が暴落しています。

これまでの高騰の原因は、主に中国人による元からの逃避マネーとして爆買いと言われてきましたから、上記の様な規制が入れば当然のごとく下げるでしょう。

そもそも現代における通貨の価値というのは、「みんなが価値があると思い込んでいる」物が通貨として成り立っているに過ぎません。

価値がないと判断されれば当たり前ですが売られますし、そんな事が毎日の様に繰り返されていますから、ビットコインであろうが円であろうが通貨にはそもそも価値保存機能が無いと思っていた方が良いのではないか?と思います(個人的解釈です。)

ですので、通貨の定義である

  1. 価値の尺度
  2. 価値の保存
  3. 交換の手段

の2番目を否定する事になると思いますが、実際インフレデフレがある時点でどう考えても通貨は価値の保存機能を100%果たしていないと思いますし、そんな通貨ですから、やはりこれからの時代分散投資はますます必須事項になってくるのではと思っています。

時代が進めば進むほど、現物の価値が出る


個々の仮想通貨に未来はあるのかと問われると、そればかりは予想がつきません。

技術的にはもの凄い事だと思いますが、それら全てが価値に反映するのかは謎です。

それに仮想通貨はデジタル上の情報でしかありませんので、サイバー攻撃などのリスクに物凄く弱いはずですし、仮想通貨自体が守られたとしても電気やネット環境などインフラ自体が破壊されれば元も子もありません。

そう考えると銀行残高などもデジタル情報なのでサーバーをやられたらおじゃんですね。その為のバックアップは何重にもやっているのでしょうが、「絶対」は世の中にありませんので、その様な不測の事態を頭の片隅に入れておく事も大切なのかもしれません。

そうすると現物は最強ですから、手に触れられる「金」など一定量保有しておいて損はないと思います。

僕は徳力本店でやっています。


投資気分'sWILL

  • 仮想通貨はほどほどに
  • 金はこういう時モノを言う

コムストック準備、早期リタイヤと幸福の関係

コムストック準備


本日、コムストック(証券担保ローン)の為に信用口座の閉鎖手続きをしました。

このコムストックに関しての情報はネット上にほとんどありません。

この事が何を意味するかというと、認知度が低いか、投資効率が悪いかのどちらかでしょう。

まぁでも良いんです。何事もやってみて、よろしくなかったら止めれば良いだけのこと。

その上ただ単に認知度が低いだけならば、逆にチャンスかもしれませんし。

日本株だけで増やしたいのなら信用取引で十分です。とはいえ日本株を拠出金にして米国株で増やすのなら、コムストックはかなり優秀と言えるのではないでしょうか?

これだけ低金利の日本ですから、その金利で利ざやを取るチャンス。今週末には準備が整うようなので(信用口座と貸株を停止しなければなりません。)またご報告します。

ラッセル幸福論


株をやるにあたってアーリーリタイヤを目指す事がごく一般的だと思いますが、それについての疑問が湧き上がる一冊をご紹介します。

ラッセル幸福論という、岩波文庫から出ている古典の一つで、そこまで読み辛くなく且つ「幸せとはなんぞや?」について色々と考えさせられる非常にオススメの本。

アーリーリタイヤとは「働かずして富を得る」という事になるのでしょうが、人間が不幸に陥る原因の一つに「退屈」が挙げられています。

苦労して得た物、例えば学生の頃にアルバイトして買った物を手にした時の喜びは何事にも代え難いものがありますし、逆に他者から買い与えられた物というのは最初は嬉しいですが、その嬉しさは急速に減衰していきます。

魚釣りが趣味な人がいます。彼らは高価な釣具を揃え、交通費や船代を払ってしてまで魚を釣るのですが、ぶっちゃけその魚は魚市場で買った方が安く手に入れられますね。

じゃあなぜそんな無駄なお金をかけるのかと言えば、釣りという苦労プロセスをわざわざ味わうためなのです。

じゃあアーリーリタイヤって一体何?

アーリーリタイヤはそれらの苦労を排除出来てしまうわけで、もちろんアーリーリタイヤをした上で魚釣りをすれば良いのでしょうが、毎日釣りをしていても飽きるでしょうし、仕事の合間に海へ行くというのが最高なんですよね。

そして何より苦労した上での達成感というのは、仕事をしているからこそ初めて味わえる物でもあります。

幸福という事を考えるのは非常に難しいですが、アーリーリタイヤの価値を立ち止まって見直す良い機会になりました。


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  • コムストックやるにもリスク管理は徹底
  • 幸福を考え直す

北朝鮮情勢と円高と仮想通貨

北朝鮮情勢と円高



北朝鮮情勢が緊迫?してきています。

何事もなく無事解決してくれる事を祈るばかりですが、この問題が起こると決まって円高になるのがどうも腑に落ちません。

紛争当事国の通貨というのは基本的に国際決済に使えませんので、一般的に安く売り叩かれるはずなのですが、なぜだか逆の進行をします。

となると、この現象において考えられる原因は二つ(個人的見解です。)

  1. 危機的状況だが、アルゴリズム取引により円高進行している。
  2. 実は危機的状況ではない

2.であって欲しいですが、こればかりは全く見当もつきません。それに2.であるのならば全力でドル転します。

1.であるのならば、食料品の備蓄や防災用品のチェックなど、命を守る為の行動を全力で取り組むのみですね。

どちらにしろ、紛争時には通貨よりも現物や金が必要になってきますから、一応頭に入れておこうと思います。


有事と仮想通貨


この北朝鮮情勢に連動して大きく動くものの一つに仮想通貨があります。

とはいえ僕はお遊びでビットコインイーサリアムをやっているだけなので、詳しい内容まではよく把握していないのですが、相関性があることは確かだと思います。

本日の水爆実験ニュースまではどちらとも(特にイーサリアム)調整っぷりが激しかったのですが、速報が出たら急に上がり、そしていま再び少し下げています。

どこの国に頼らないという新しい通貨ですから、「金」までは行かないとも、もしかすると同じような性質を持っているのかもしれません。

僕はビットフライヤーで仮想通貨を買っていますが、現時点で27%プラス(とはいえお遊びなので大した額ではないです、、、。)

こんなご時世ですから、何かしら仮想通貨取引用の口座を作っておくと良いかもしれません。

投資気分'sWILL

  • 時代に合わせた分散投資
  • 何より命は大切に!